Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「――沙耶。おはよ」
回想にふけっていた私を、颯太の声が呼び戻した。
「あ、おはよう……」
「どした?ボーっとしてるけど、寝不足?」
「うん。昨日ちょっと、ナミたちと飲みすぎちゃって」
「ホント仲いいよなぁ、3人。イブの夜に女だけのパーティーなんてさ。おかげで俺、寂しかったっつーの」
言葉とは裏腹にニコニコ笑いながら、颯太はエプロンの紐を結んでいく。
昼の3時過ぎの今、カフェの中は比較的お客さんが少ない。
私は颯太と少しだけ話したあと、キッチンの中に入った。