Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「タケルがひとりで来るなんてめずらしいね」
「あ~……うん、そやな」
そわそわした感じで、奥の方の席に座るタケル。
何を考えてるのか分かりやすい性格は、中学のころから変わっていない。
「ね、はるかの反応が気になってるんでしょ?」
「……なっ!?何がやねん!」
「残念だけど、今朝ははるかが起きる前に家出たから会ってないんだ。
でもプレゼントはちゃんと枕元に置いといたし、きっと喜んでると思うよ」
「……そっか」
小さくつぶやいたタケルは、恥ずかしそうに手のひらで顔を覆った。