Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「なんかすげぇシーン見ちゃったなぁ~」
感心したような口調でつぶやく颯太。
他のテーブルのお客さんたちも、ドラマを見終わったように一息ついて、それぞれの会話に戻っていく。
「うん……。ふたりとも中学からの友達だから、うまく行くといいなぁ」
「行くだろ、あの感じなら。
俺らの結婚式には、ふたり揃って出席してもらわないとな」
……結婚式。
その言葉で、急に現実に戻る。
当たり前のように颯太の口から出た『結婚』という単語に、やっぱり違和感を覚えた。
颯太のことは好き。
長い付き合いだし、一緒にいて落ち着く人なんだけど。