韓国人店長と私～強がった恋の小さな結末～

初出勤

18歳……の私だけれど、風俗経験はそれなりになる。



年を誤魔化して、この世界に潜り込んだのだって全てケンの為だったのに。



彼の言葉を信じたい。



その裏にあるのはきっと、彼の事を嫌いになりたくないという気持ちなんだろう。



そんなものがあるから、いつまで経っても忘れられない。



もっとも、一緒に暮らしたいから体を売ってまで二人の居場所……つまりこのワンルームマンションを手に入れたようなバカな私だから



そのどうしようもない姿まで見抜いていたのかもしれないけれど。



それでも、思い出は綺麗だから。



優しかった彼が脳裏から消えてくれる事は無い。