韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~
店の入り口のすぐ隣。分かり易すぎる場所にある扉を開けるとそこが裏口。
女の子のプライバシーは無いに等しいけれど、個人的には嫌いじゃない。
風俗店に入っていくその時、私の姿を見てたまたま通りかかった人はこの子が風俗嬢なのかと好奇や驚きの目で眺めていく。
それが何となく小気味いいと言ったら悪趣味だろうか。
ぼんやりとそんな事を考えながら、西村さんに続いて中へと入る。
そこは、控え室と直結していて待機用のソファーが数脚。
「おお、アキちゃん!」
まだ営業前で薄暗いその控え室で西村さんが声をかけたのは……
アキ、という名の女の子ではなく、上半身をはだけた状態で、Yシャツを着ようとしている一人の男の人だった。