韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~
夕方になり、仕事を終えるとその日の清算を行う。
受付にいるアキちゃんと、会話の時間。
「これからよろしくね」
と、日給を渡しながら子供みたいな顔で笑うから、私も少しだけ笑顔を見せる。
どうしてアキちゃんはここにいるんだろう?
見れば見るほど風俗店の裏方には似つかわしくないその容姿。
そのうちに聞いてみようと思いながらこうして新しい生活がスタートした。
とはいえ、私の一日はまだまだ長い。
ここを出たら馴染みのコーヒー店で一服して、お店に出て、そして今日も朝まで南星で過ごすんだろう。
こんな乱れた生活をしているのに、キャバのお客さんとは寝ない……そんな下らない決め事をしている自分が可笑しくて。
演じ分けていたのかもしれない。
風俗店では冷えた女、キャバクラではノリのいい女、そして夜は母のようにホストの子達の世話を焼く。
ただ体が重くて。それでも一人になるよりは、こうして誰かと過ごしていたいから後にはもう引けない。