韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~
どうして急に誘ってきたのか。
何でこんなつまらなそうな女に声をかけたのか。
アキちゃんの声が小さくなったという事は、明らかに他の子には内緒だという意味合い
があり……
その意味が分からず私の頭ははてなマークでいっぱいになる。
「今日は……ちょっと約束があって」
「彼氏?」
「……いえ」
脳裏に浮かぶのは、今日も行われるであろう淡々としたいつもの行為。
前田君の思うがまま、何度でも起こされて、ただ受け入れるだけの夜。
繰り返されるのは快楽ではなく、お腹が痛くなってしまうこともしばしばで、辛いのに従う自分はどうしようもない。
「そっか、じゃあしょうがない」
残念そうにアキちゃんが言うから……思わず口をついて出た言葉。
「今日じゃなかったら別にいいですよ」