韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~
全てが完璧なアキちゃんの小さな綻びを見つけたようで、
また一つ、彼を身近に感じた。
何夜一緒に過ごしても、彼の容姿やかもし出すオーラと自分は釣り合わず、誰に言われた訳でもなく背伸びをしていたから。
「私のよく一緒に遊んでる友達もそうですよ」
にっこり笑った私にアキちゃんは一瞬、そうなの? と驚いたような顔をして
「別に国籍なんて関係ないですしね」
そう言った私をそっと抱きしめた。
安心したような顔を見て、思う。
出来ればアキちゃんの理解者になりたいと。
ただ、禁じられた体の関係があるだけで、彼女でも何でもない私にそれが叶うなら……。