韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~



ショックじゃない、と言ったら嘘になる。



私とアキちゃんの間にはなんの約束も無かったけれど、



それでも、ジュエリードールで働く他の女の子とは何もない。



勝手にそう信じていた。



無表情に、片手で携帯をいじるフリをしながら、心の中で噛み砕く。



動揺してはいけない。傷付いたりしてはいけない。



私は……物分りのいい、面倒くさくない女なんだから。



マユミちゃんのように、泣いたりして重みになる事の方が耐えられない。



< 52 / 73 >

この作品をシェア

pagetop