韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~
ショックじゃない、と言ったら嘘になる。
私とアキちゃんの間にはなんの約束も無かったけれど、
それでも、ジュエリードールで働く他の女の子とは何もない。
勝手にそう信じていた。
無表情に、片手で携帯をいじるフリをしながら、心の中で噛み砕く。
動揺してはいけない。傷付いたりしてはいけない。
私は……物分りのいい、面倒くさくない女なんだから。
マユミちゃんのように、泣いたりして重みになる事の方が耐えられない。