韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~


そんな一件があってからも、私達の関係は変わらず続いていた。



白くて長いその指や手で、アキちゃんは他の子にも触れているの?



これまでだったら、浮気の事実だけで相手を嫌いになれた。



誰か、を触った手で私を抱くなんて事、許せるハズが無かった。



なのに……



なのに……。



私はアキちゃんの手を離せない。



「ねぇ、アキちゃんって他の子ともご飯食べに行ったりするの?」



そう聞くのが精一杯。



そしてそんな私に帰ってくる答えは



「別に? 行かないけど?」



ねぇ、それは嘘? 本当?


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