韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~



ずっと一人で生きてきた。



それは違う……そう言う人もいるかもしれないけれど



少なくとも自分ではそう思っていた。



それなのに、数々のイジメや裏切りで作り上げられた高い壁。



それをひょいっとよじ登るように、彼女は、ヒトミは私に話しかけてくる。



聞いてもいないこの業界に来た経緯。



車の免許を取ったからお金が無くなったんだとか……そんなどうしようもない理由なのに。



それを聞いた時。



体に電流が走った気がした。



車は誰かに乗せて貰うもの。



……でも、気付けは18歳になった私。



自分でも、免許があれば車に乗れる年齢になっていた。


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