韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~



ジュエリードールからキャバクラまでは地下鉄で。



そして、雅人さんのお店へは歩いて行っていた。



前田君に会いたいと言われれば、タクシーを走らせ



そしてアキちゃんがいつも外車で送ってくれていた。



ううん。違う。



そんな事じゃない。



たかが免許。



だけど、私には確かにそれが”羽”に見えた。



自分だけで、どこへも行ける大きな羽。



そんな羽があれば……強くなれる気がした。



どこへでも……そう、忘れられないケンの元へだって……行ける気がしたんだ。


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