韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~
こうして私の短いジュエリードールでの時間は終わった。
旅立った私の携帯ディスプレイにアキちゃんの文字が光る事は無く……。
マユミちゃんとアキちゃんが笑っている姿が目に浮かんで辛い時期も正直あったけれど
自分から連絡をする事もせず、いつしか私も番号を変えた。
あのマンションからも離れ、幸せを急いだ私は目の前にぶらさがった結婚という言葉に
溺れ、
突然現れたアツシという男の妻になり……そして1年で離婚をした。
そう。
結局の所なにも変わらなかったのだ。
免許があろうと、好き過ぎた人の心が戻る訳では無かったし
そして、私も甘く囁かれる好きと言う言葉の裏側を見ないふりで歩いていた。
それから約……2年が経った。