秘密にし・て・ね(後編)

「花咲さん、極度の貧血を起こしてるから今日、このまま帰ったほうが良いと思うわ。秘書課にもさっき連絡したけど、あなたからももう一度連絡してみてくれる?」



えっ?


私戻るつもりだったんですけど・・・・・



「先生、私仕事に戻ります。大分良くなったし大丈夫です」



そういうと先生は佳奈の目の下をあっかんべーをするように下げて見た



「ん~まだ目の下が真っ白だから無理をしないほうが良いわ。
家に帰ってゆっくりしなさい。
それとこれからはほうれん草やレバーとか鉄分を多く含む食事を心がけること」



この先生はまだ若そうだけどなぜか発言には有無を言わさないほどの説得力があった。



先生の言うとおり今日は早退することにした。



秘書室に早退を伝える連絡をいれたら室長が出て、女医の高杉先生から話を聞いていたらしく、家に帰って静養しなさいと言われた。



本当は師走で忙しい時期なのに申し訳ない気持ちでいっぱいになった・・・・・・・・・。



時間を見たら3時をすこし回ったところ。



友成君にありがとうといいたかったけど、まだ会議中かもしれないと思い、家に帰ってからお礼を言うことにした。

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