秘密にし・て・ね(後編)
そう言ってから自分でも彼氏でもない俺がこんなこと口走ってしまったのかよくわからない。
でも、気になるんだよな。先生はただの貧血だと言ったらしいが、それならわざわざ大学病院で精密検査なんて話は普通はないだろ?
俺の思い違いなら良いが、医務室の先生が気になる点を見つけたから精密検査をしろと進めたのかもしれないとしたら・・・・・・・・?
「えっと・・・・・」
なんで?って表情で花咲は俺を見上げた。
「まっ、別に一緒に行く理由はねえけど、家から行くの大変だろ?俺、車出すよ。また途中で倒れられても困るしな」
「私、一人でも大丈夫だよ!それに、貴重なお休みを私なんかのためにつぶしたらもったいないよ~」