秘密にし・て・ね(後編)
「ううん、良いよ~悪いもん。今日だってお昼食べないで待っててもらって申し訳ない気持ちでいっぱいなんだから。来週は一人で行く」
「何言ってるんだよ、おれが送りたいんだよお前はそんなこと気にするなよ。俺が勝手にやりたいだけなんだから」
そうは言っても、二週続けてアッシーさせるわけには行かない。
「でも悪いよ・・・・・・」
「花咲、オレがそうしたいんだ。何も考えずに俺の好意に甘えろ」
そこまで言うなら好意に甘えてもいいのかな・・・・・
「う・・・・ん、分かった。じゃあお願いしてもいいかな?」
「おう、任しとけ!それでお前腹減っただろ?なんか食おうぜ」
そういえば今日は朝から何にも食べていなかった。
検査のことで緊張しておなかの減りは気にならなかったけど、今になって猛烈にお腹が空いてきた。
「うん、そうしよう!私もうお腹ペコペコ。あっそうだ!今日のランチ代私に奢らせてね!断ってきてもそれだけは絶対に譲れないから」
「別にそんなこと気にしなくてもいいけど?オレが勝手にしていることなんだからさ。でもまあ花咲がそこまで言うんなら御馳走になるかな」
そう言って二人は近くのレストランで遅めの昼食をとった。
オムライスが絶品という評判のレストランでいつもは長蛇の列なのに時間が遅かったのですんなり入ることが出来て、やっぱり噂どおりの絶品オムライスを二人で堪能し夕方自宅に戻って来た。