小さい男の子
「美香~」
HRも終わり、舞が話しかけて来た。
「ん?」
「あたし早く陸君と美香、付き合って欲しいな~」
何を言い出すかと思えば、また陸君の事。
でも、話さないといけない。
好きって認めた事も、陸君にOKの返事を出すって事も。
「舞、あたし陸君の事、好きって認めた。だから付き合う。」
あたしの言葉に目を見開く舞。
そして
「まじ?」
そう言った。
「まじ。」
頷きながら、言うあたしを見て、舞は驚きの顔から笑顔へと変わった。
そして、あたしはその日陸君に返事をした。
『陸君、この前の返事だけど、あたし、陸君と付き合う』
『本当に?やったああ!』
両手を挙げて喜んでる陸君を見て、思わず頬が緩む。
でも、付き合ってからが大変だった。