小さい男の子
これが、人を好きになるって事?
好きって認めてから、あたしの思いは、どんどん増していって...
陸君に夢中になってた。
今まで恋愛に興味無かったあたしが嘘みたいで。
HRの時は、先生の話なんて耳に入って来ない。
ただ、陸君を目で追ってる。
ときどき、目が合う。
付き合ってからも、付き合う前もそれは同じでドキドキして目をそらしてしまう。
「・・・香!美香!」
舞の声で我にかえる。
「あ、ごめん。何?」
「あ、ごめん。じゃないよ!美香はいいよ、彼氏いるし。そんな幸せそうな顔でぼーっとしちゃってさ。」
ほっぺを膨らませちょっと不機嫌に言う舞。
あは、可愛い!
「羨ましい?」
なーんて、ちょっとからかってみた。
「美香のバカ!」
そう言いながら、微笑む舞。
今度はあたしが、舞の恋の手伝いしなきゃだね。