ブラッティ・エンジェル
 「下の世界は、クリスマス騒ぎか」
暗い部屋で呟いたユキゲの声は、闇に溶けて消えていった。
 セイメイとあの話をしてから、自分でもわかるぐらい変だ。
 なんでもないことにむしゃくしゃしたり、いちいちアイツが頭に浮かんだり。
 やっぱり、いかれたな。
「…全部問い詰めてやるか」
ユキゲは重い腰を上げた。

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