ブラッティ・エンジェル
「ええ。白天使であるウスイの存在を消すことによって、あなたの処罰を無くした」
「でも、ウスイ、今黒天使の見習いじゃねぇか」
「私が、ウスイを黒天使の見習いにしました。彼女の白天使のでの働きを代償に」
ユキゲにはとうていわからない世界での話だった。
「そんなこと、できんのかよ」
「ほぼ成功しました。ウスイを黒天使に転生させることに成功し、セイメイを天使にする事も」
「問題ねぇじゃねぇか。ウスイを記憶の間に仕向ける理由がみつかんねぇな」
「それもお見通しでしたか」
「お前とウスイはチョ~仲良しだったからな」
ヒナガは溜息を軽くついて、顔の前で手を組んだ。
「完璧ではなかったのです。普通、天使は神によって生まれます。しかし、2人は私によって創られた天使なのです。神に認められていない天使。
勘の鋭いあなたなら、わかったでしょう」
ユキゲは急に、息苦しさを感じた。なんでだろう。
「つーことは、2人は存在しているのに存在していない」
「そうです。創造主である神に認められていない2人は、存在を許されない。
2人がいくら仕事をしても昇進することはない。
そして、消えるのです。遠い未来でなく近い未来。
存在しないものが存在することはあり得ません」
奈落に落とされた感覚がしたとは、この事をさすに違いない。
「神の加護を最初からうけていなかった2人は、日に日に崩壊しています。今や、消滅と隣り合わせなのです」
「どうにかなんねぇのかよ!」
噛み付くように叫んだ。自分でも信じられないくらい、動揺してる。
「昔、神は人間を想像しました。しかし、生まれてしまったのです。人ならざるものが人。心が欠落した人間が」
「今、そんなのカンケーねぇよ!」
「黙ってお聞きなさい」
凛として澄んだ声の圧力で、ユキゲはグッと感情を押し込めた。
「神はそれを哀れみ、翼を与え、場所を与え、仕事を与え、神の力を分け与え、目標を与えた。そして、純潔で崩壊から守っている。これが、天使です。
私が、ウスイを記憶の間に仕向けて得た情報です。
彼女には、2人の崩壊を止める術を探して貰っています」
「神の加護。純潔。それを2人に与える方法」
「しかし、いくら探してもなかなか見つからないのです。早くしないと…」
「ユキゲ、なんで…」
「でも、ウスイ、今黒天使の見習いじゃねぇか」
「私が、ウスイを黒天使の見習いにしました。彼女の白天使のでの働きを代償に」
ユキゲにはとうていわからない世界での話だった。
「そんなこと、できんのかよ」
「ほぼ成功しました。ウスイを黒天使に転生させることに成功し、セイメイを天使にする事も」
「問題ねぇじゃねぇか。ウスイを記憶の間に仕向ける理由がみつかんねぇな」
「それもお見通しでしたか」
「お前とウスイはチョ~仲良しだったからな」
ヒナガは溜息を軽くついて、顔の前で手を組んだ。
「完璧ではなかったのです。普通、天使は神によって生まれます。しかし、2人は私によって創られた天使なのです。神に認められていない天使。
勘の鋭いあなたなら、わかったでしょう」
ユキゲは急に、息苦しさを感じた。なんでだろう。
「つーことは、2人は存在しているのに存在していない」
「そうです。創造主である神に認められていない2人は、存在を許されない。
2人がいくら仕事をしても昇進することはない。
そして、消えるのです。遠い未来でなく近い未来。
存在しないものが存在することはあり得ません」
奈落に落とされた感覚がしたとは、この事をさすに違いない。
「神の加護を最初からうけていなかった2人は、日に日に崩壊しています。今や、消滅と隣り合わせなのです」
「どうにかなんねぇのかよ!」
噛み付くように叫んだ。自分でも信じられないくらい、動揺してる。
「昔、神は人間を想像しました。しかし、生まれてしまったのです。人ならざるものが人。心が欠落した人間が」
「今、そんなのカンケーねぇよ!」
「黙ってお聞きなさい」
凛として澄んだ声の圧力で、ユキゲはグッと感情を押し込めた。
「神はそれを哀れみ、翼を与え、場所を与え、仕事を与え、神の力を分け与え、目標を与えた。そして、純潔で崩壊から守っている。これが、天使です。
私が、ウスイを記憶の間に仕向けて得た情報です。
彼女には、2人の崩壊を止める術を探して貰っています」
「神の加護。純潔。それを2人に与える方法」
「しかし、いくら探してもなかなか見つからないのです。早くしないと…」
「ユキゲ、なんで…」