ブラッティ・エンジェル

恋バナ

 「希!遅刻しちゃうよ!早く!」
私は玄関でのんびりしているだろう希に叫んだ。
 これから一緒にバイトなのに希は例によってのんびりしていた。
「今行くよ~」
のんびりとした眠たそうな声が返ってきて、私は溜息をつきたい気持ちになった。
 しばらくして現れた希はぐちゃぐちゃのしわだらけの服を着て、眠たそうに欠伸をしていた。
 髪の毛がはねてるのを見る限り、どうやら寝ていたみたいだ。
「また寝てたの?」
私が呆れたように言うと、当たり前だと言わないばかりに眩しい笑顔で頷いた。
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