ブラッティ・エンジェル
「ねぇねぇ、サヨちゃんって希君と付き合ってるの?」
私はバイト先の休憩室みたいなところで一休みしていたとき、突然バイトの先輩がそんなことを聞いてきた。
私は思わず、飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。
私が動揺しているのがわかったのか、先輩はにっと唇をゆがめた。
「マジで付き合ってるわけ?」
隣の椅子にどかっと座り込んできた。
私はコーヒーをグッと飲み込んだ。
「そんなわけないですよ。てか、なんでそんなこと聞くんですか?先輩」
「いや~ね~。ほら、アイツが気になってるらしくてさ」
先輩は面白そうに出入り口の方を指差した。
そこにいたのは、マスターの親戚で店のお手伝いしている子だった。まだ、小学六年生だとか。
ふわふわな髪で子犬みたいに可愛いゆずちゃん。一番の仲良し。
「ゆずちゃんが?」
「そだよ。ゆずち~ん」
扉に隠れるようにして立っていたゆずちゃんは、一瞬驚いたように肩をふるわせ、おずおずと顔をのぞかせ入ってきた。
「ひどいッス。言わないって言ったじゃないッスか」
「そだっけ?ごめんごめん」
ゆずちゃんの泣きそうな声を明るさ100%の声で返した先輩は、後はお若いものでと言って出て行った。
私はバイト先の休憩室みたいなところで一休みしていたとき、突然バイトの先輩がそんなことを聞いてきた。
私は思わず、飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。
私が動揺しているのがわかったのか、先輩はにっと唇をゆがめた。
「マジで付き合ってるわけ?」
隣の椅子にどかっと座り込んできた。
私はコーヒーをグッと飲み込んだ。
「そんなわけないですよ。てか、なんでそんなこと聞くんですか?先輩」
「いや~ね~。ほら、アイツが気になってるらしくてさ」
先輩は面白そうに出入り口の方を指差した。
そこにいたのは、マスターの親戚で店のお手伝いしている子だった。まだ、小学六年生だとか。
ふわふわな髪で子犬みたいに可愛いゆずちゃん。一番の仲良し。
「ゆずちゃんが?」
「そだよ。ゆずち~ん」
扉に隠れるようにして立っていたゆずちゃんは、一瞬驚いたように肩をふるわせ、おずおずと顔をのぞかせ入ってきた。
「ひどいッス。言わないって言ったじゃないッスか」
「そだっけ?ごめんごめん」
ゆずちゃんの泣きそうな声を明るさ100%の声で返した先輩は、後はお若いものでと言って出て行った。