ブラッティ・エンジェル
 私はそれからというもの、人間には深く関わろうとはしなかった。そして、天使にも。
 それでも未だに、人間を嫌いにはなれなかった。
 希は傷つけないでネックレスに加工をし、いつも持ち歩いていた。
 まるで、自分の罪の烙印のように。
 なぜか、ヒナガとイズミが私の周りをつきまとうようになっていた。
 友達とか言うのかはわからないけど、傍から見ればそうなのかもしれない。
 そして、私はいつの間にかセイメイに呪われていた。
 初めてあったときに、私は彼に告白されたのだ。
 みんながいる前で。ユキゲも、ヒナガも、イズミも、その他の天使がいる中で。
 私はもう二度と恋をしないときめていた。
 だから、きっぱり断ったのに…。なんで、諦めてくれないのだろう。
 あの事件から十年間、何事もなく言ったのに。
 あの、幸福者に出会ってしまって、それが崩れてしまった。
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