ブラッティ・エンジェル
「お話しならいつでも出来るから、今日はバイトいこ。」
「マジ!?」
サヨは言った後、ものすごく後悔した。
ただでさえ、天使の翼も天使見習いも見える、厄介者なのに。おまけに、好奇心旺盛だし。話しならいつでも?また会うってこと?何度も会うってこと?
心の中で、サヨは頭を抱えた。
「あの・・・、えっと・・・。」
「明日はどう?日曜だから時間たっぷりあるし、ね。あ。明日の・・・昼でいいかな?バイトしてる喫茶店の前で待ち合わせね。」
うろたえるサヨに気づかないのか、少年は目を輝かせて次々と言葉を発する。
サヨの頭の中は、いろんな思考が嵐のように渦巻き、去っていく。そしてまた、渦巻く。その繰り返し。
「都合・・・わるい?」
「い・・いや!」
反射的に両手を振って、否定する。そしてまた、激しく後悔する。
「じゃ、明日OKね。」
そう言って、サヨが思っていることを口にする余裕さえ与えないで、少年は伝票片手に立ち上がった。
サヨもバッと立ち上がる。
「お金、私が払うよ。」
「イーよ。俺が払うから。」
「や、でも・・・。もう。」
いっこうにこっちを向こうとせず、レジへとむかう少年にサヨは苛立ってきた。
最後の一口を幸せそうにほおばっていたユキゲを、むんずと掴んで小走りで追いかける。
「なにすんだよ。」
ユキゲが手のひらで怒っているのが想像できるが、無視だ。
「注文した数、こっちが多いから私が払うよ。」
「だったら俺は、サヨから話を聞くよ。そのお礼だと思えばいいから。あ、サヨって呼び捨てでよかった?」
「マジ!?」
サヨは言った後、ものすごく後悔した。
ただでさえ、天使の翼も天使見習いも見える、厄介者なのに。おまけに、好奇心旺盛だし。話しならいつでも?また会うってこと?何度も会うってこと?
心の中で、サヨは頭を抱えた。
「あの・・・、えっと・・・。」
「明日はどう?日曜だから時間たっぷりあるし、ね。あ。明日の・・・昼でいいかな?バイトしてる喫茶店の前で待ち合わせね。」
うろたえるサヨに気づかないのか、少年は目を輝かせて次々と言葉を発する。
サヨの頭の中は、いろんな思考が嵐のように渦巻き、去っていく。そしてまた、渦巻く。その繰り返し。
「都合・・・わるい?」
「い・・いや!」
反射的に両手を振って、否定する。そしてまた、激しく後悔する。
「じゃ、明日OKね。」
そう言って、サヨが思っていることを口にする余裕さえ与えないで、少年は伝票片手に立ち上がった。
サヨもバッと立ち上がる。
「お金、私が払うよ。」
「イーよ。俺が払うから。」
「や、でも・・・。もう。」
いっこうにこっちを向こうとせず、レジへとむかう少年にサヨは苛立ってきた。
最後の一口を幸せそうにほおばっていたユキゲを、むんずと掴んで小走りで追いかける。
「なにすんだよ。」
ユキゲが手のひらで怒っているのが想像できるが、無視だ。
「注文した数、こっちが多いから私が払うよ。」
「だったら俺は、サヨから話を聞くよ。そのお礼だと思えばいいから。あ、サヨって呼び捨てでよかった?」