ブラッティ・エンジェル
「サヨチャン。今日はどこ行く?」
「どこでもいいよ」
サヨはセイメイに、ニッコリと笑ってみせた。
自分に向かって笑いかけてくれてるのに、セイメイは正直に喜べない。
「じゃあ、ゲームセンターに行かないかい?」
「前も行ったじゃん。セイメイは、本当にゲーセン好きだよね」
「あそこ、すんごく楽しいんだヨ。お金は無くなっちゃうけどネ」
とかなんとか言いながら、セイメイはお金に困ったことがない。
実をいうと、セイメイの金銭感覚はとんでもなく凄い。さすが、元魔王。金が無くなることを知らない。
魔王の時からのお金と今の収入を合わせたら、どれだけになるんだろう。
それより、魔王だったときはお金をどうしてもらっていたんだろう。
働くのは手下の死神であって、魔王じゃない。
どちらかというと、魔王が彼らに報酬を払うほうじゃないか。
てか、今気づいたけど、天使って人間となんらかわりのない生活を送ってる?
「ね、いいヨね」
「セイメイがいきたいなら、いいよ。それに、私も結構ゲーセン好きだから」
親指を立てて見せたサヨの顔には、昔のセイメイを嫌っていた頃の欠片すら残っていない。
人は、彼女は天使だけど、こんなに変わってしまうものなのか?
それとも、厚い仮面をかぶってしまっただけなのか。
後者なら、危険だ。
「あ、あそこのゲーセン行ったことないよ!行ってみよう」
セイメイが悩んでいるのをサヨは知らないようすで、駆け出した。
こうなることを、望んでいたのだろうか?
セイメイは思わず、そんなことを考えてしまった。
「もう、はやく~」
セイメイがなかなかこないので、サヨは引き返してきた。腕を絡めて、セイメイを引っ張っていくサヨの姿は、とても愛らしかった。
微笑まずにはいられない。
いつも、サヨの愛らしい姿に負けてしまう。
今さえよければ、表面上でもサヨが楽しそうにしていればそれでいいと思ってしまう、セイメイがいた。
「そんなに慌てなくても、時間はいっぱいあるんだヨ」
この幸せそうな時間が、本当になればいいのに。
「どこでもいいよ」
サヨはセイメイに、ニッコリと笑ってみせた。
自分に向かって笑いかけてくれてるのに、セイメイは正直に喜べない。
「じゃあ、ゲームセンターに行かないかい?」
「前も行ったじゃん。セイメイは、本当にゲーセン好きだよね」
「あそこ、すんごく楽しいんだヨ。お金は無くなっちゃうけどネ」
とかなんとか言いながら、セイメイはお金に困ったことがない。
実をいうと、セイメイの金銭感覚はとんでもなく凄い。さすが、元魔王。金が無くなることを知らない。
魔王の時からのお金と今の収入を合わせたら、どれだけになるんだろう。
それより、魔王だったときはお金をどうしてもらっていたんだろう。
働くのは手下の死神であって、魔王じゃない。
どちらかというと、魔王が彼らに報酬を払うほうじゃないか。
てか、今気づいたけど、天使って人間となんらかわりのない生活を送ってる?
「ね、いいヨね」
「セイメイがいきたいなら、いいよ。それに、私も結構ゲーセン好きだから」
親指を立てて見せたサヨの顔には、昔のセイメイを嫌っていた頃の欠片すら残っていない。
人は、彼女は天使だけど、こんなに変わってしまうものなのか?
それとも、厚い仮面をかぶってしまっただけなのか。
後者なら、危険だ。
「あ、あそこのゲーセン行ったことないよ!行ってみよう」
セイメイが悩んでいるのをサヨは知らないようすで、駆け出した。
こうなることを、望んでいたのだろうか?
セイメイは思わず、そんなことを考えてしまった。
「もう、はやく~」
セイメイがなかなかこないので、サヨは引き返してきた。腕を絡めて、セイメイを引っ張っていくサヨの姿は、とても愛らしかった。
微笑まずにはいられない。
いつも、サヨの愛らしい姿に負けてしまう。
今さえよければ、表面上でもサヨが楽しそうにしていればそれでいいと思ってしまう、セイメイがいた。
「そんなに慌てなくても、時間はいっぱいあるんだヨ」
この幸せそうな時間が、本当になればいいのに。