ブラッティ・エンジェル
最近では日課になった、あの部屋の監視をユキゲは、とうとうあの部屋にあるものを知った。
あの部屋は、天界が始まった時から今までの全ての記録。
天界のこと。天使のこと。魔王、死神、人間、禁忌。全ての記録の部屋。記憶の間。
一日だって、一時間だって、一分だって、一秒だって、この部屋が記録しないことはない。
ここに、足を踏み入れることが出来るものは、ごくわずか。
姿は見たことがないが、神。魔王。よほど信頼されている、大天使。
ここにはほとんど来るものはいない。部屋が記録を行うから、入る必要がない。
ただ、過去の記録に用事があるなら神が使いを送るだろう。
だが、そんなこと滅多にない。神は自分で自分に記録している。
ここは、神が見落としたときか、不覚にも忘れてしまったときにしか開かない。
普通の天使も見習いも、絶対立ち入ってはいけない。
しかし、今日もウスイはこの部屋に入っていく。
いったい、なにをそんなに知りたいのだろう。
ウスイは入っていって五分も経たないうちに、急いで出てきた。
かなり、急いでいるようだった。
「あのバカは、何をしていますの!せっかくわたくしが!」
そんなことを口走りながら、飛んでいったウスイを、ユキゲは急いで追いかけた。
あの部屋は、天界が始まった時から今までの全ての記録。
天界のこと。天使のこと。魔王、死神、人間、禁忌。全ての記録の部屋。記憶の間。
一日だって、一時間だって、一分だって、一秒だって、この部屋が記録しないことはない。
ここに、足を踏み入れることが出来るものは、ごくわずか。
姿は見たことがないが、神。魔王。よほど信頼されている、大天使。
ここにはほとんど来るものはいない。部屋が記録を行うから、入る必要がない。
ただ、過去の記録に用事があるなら神が使いを送るだろう。
だが、そんなこと滅多にない。神は自分で自分に記録している。
ここは、神が見落としたときか、不覚にも忘れてしまったときにしか開かない。
普通の天使も見習いも、絶対立ち入ってはいけない。
しかし、今日もウスイはこの部屋に入っていく。
いったい、なにをそんなに知りたいのだろう。
ウスイは入っていって五分も経たないうちに、急いで出てきた。
かなり、急いでいるようだった。
「あのバカは、何をしていますの!せっかくわたくしが!」
そんなことを口走りながら、飛んでいったウスイを、ユキゲは急いで追いかけた。