ブラッティ・エンジェル
「望!ちょっと」
望は、カウンターでボーッとしていると、ゆずに呼ばれた。
サヨが望の前から消えてから、ゆずのことがいっそうサヨに見えるようになった。
サヨと会ったときは、サヨがゆずに似てると思ったのに、今じゃゆずがサヨに見える。
ゆずに呼ばれると、サヨに呼ばれているようでドキッとする。
最近は重傷で、ブロンドの子を見ると、思わず手を振ってサヨと呼びかけそうになる。それは、未遂で終わるけど。
でも、いつも嬉しい気持ちになるのはなんでだろう。サヨじゃないとわかった瞬間の、脱力感は?
望は、カウンターから離れ、重たい足取りで休憩室へと向かう。
最近、ゆずは望を休憩室に呼ぶと、椛を混ぜて雑談をし始める。
その間店のほうはというと、マスターが一人で頑張っている。
まぁ、どうせその時の客は一人か二人。多いときは多いけど。
「今日はなんの話をするんですか。ゆずさん」
「あの、今日はゆず姐さんはいなくて、その…」
休憩室にいたのは、椛。一人だけ。
あぁ、やっぱりな。
望は心の中でそう呟いた。うすうす気づいてた。いくら鈍感な望にも見え見えだった。
どんどん、椛の顔が赤くなっていく。目が泳いで、落ち着きがない。
今日、望は告白されるんだ。
これで、サヨとはホントにおさらばが出来る。
望は、カウンターでボーッとしていると、ゆずに呼ばれた。
サヨが望の前から消えてから、ゆずのことがいっそうサヨに見えるようになった。
サヨと会ったときは、サヨがゆずに似てると思ったのに、今じゃゆずがサヨに見える。
ゆずに呼ばれると、サヨに呼ばれているようでドキッとする。
最近は重傷で、ブロンドの子を見ると、思わず手を振ってサヨと呼びかけそうになる。それは、未遂で終わるけど。
でも、いつも嬉しい気持ちになるのはなんでだろう。サヨじゃないとわかった瞬間の、脱力感は?
望は、カウンターから離れ、重たい足取りで休憩室へと向かう。
最近、ゆずは望を休憩室に呼ぶと、椛を混ぜて雑談をし始める。
その間店のほうはというと、マスターが一人で頑張っている。
まぁ、どうせその時の客は一人か二人。多いときは多いけど。
「今日はなんの話をするんですか。ゆずさん」
「あの、今日はゆず姐さんはいなくて、その…」
休憩室にいたのは、椛。一人だけ。
あぁ、やっぱりな。
望は心の中でそう呟いた。うすうす気づいてた。いくら鈍感な望にも見え見えだった。
どんどん、椛の顔が赤くなっていく。目が泳いで、落ち着きがない。
今日、望は告白されるんだ。
これで、サヨとはホントにおさらばが出来る。