天使がくれたもの
「おばさん!! 想は」
「意識不明の状態よ……」
ポロ…ポロ…。 あたしは、知らない間に涙を流していた…。
「星奈ちゃん。」
「あっ、大丈夫です。ちょっと、頭冷やしてきますね」
あたしは、無意識に天使の所に向かった。どこに居るのか分からないけど、この病院のどこかにいる。あたしは、あちこち探した。残りは、屋上だけ。
ガチャッ…。
「やあ、お姉ちゃん」
「やあ、じゃないわよ。どうして、想は、事故らなくちゃいけないのよ」
あたしは、喋りながら、泣いてた……
「それが、彼の運命だからだよ」
「あなたは…天使…じゃない……。天使なら、想を助けて…助けてよ……。うっ、ウエーん」
お願い……。
「そうだ!!僕まだ、お姉ちゃんにお礼してなかったね」
「お礼?」