Death File
ふたたびガソリンスタンドに行く。

店員がものすごく困惑した表情でわたしのガソリン携行缶にガソリンを入れてくれる。

この携行缶は10リットルなので、4リットルのポリタンクに入れてもまだおつりがくる。

わたしは重いガソリン携行缶を持って家にまで帰ると、4リットルのポリタンクにガソリンを移し、残ったガソリンをアウトドア用の水入れ用ポリ袋に入れた。

そして、またガソリンスタンドにガソリンを購入しに行った。

店員があきらかに困惑しているが、わたしはガソリン携行缶を持ってガソリンを購入しに来た客であるのだから売らないわけにいかない。

さきほどよりも怪訝な表情でガソリン携行缶にガソリンを入れてくれる店員だが、所詮は他人だ。

関係のないことだ。

そして、わたしはふたたび重いガソリン携行缶を持って家に帰り、アウトドア用の水入れポリ袋にガソリンを入れてリュックサックへとしまった。

アウトドア用水入れ用ポリ袋にはまだ充分ガソリンを入れることができる。

ふたたび購入しに行こうかとも考えたが、夜になったし疲れたので明日にすることにした。

翌日、わたしは父の人が出勤したあとでガソリンスタンドに行き、またガソリンを購入した。

ガソリンスタンドの店員は「また来たのか」と怪訝な表情を浮かべていたけれど、わたしには関係のないことだ。

なにしろ、わたしはお金を出してガソリンを購入する客なのだからである。

重たいガソリン携行缶を持って家に戻り、アウトドア用水入れ用ポリ袋にガソリンを入れることですべての材料は揃った。

ガソリンが2リットルほどあまったので、わたしはコンビニでペットボトルのジュースを購入して、そのペットボトルに残ったガソリンを入れることにした。
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