Death File
アレは忘れもしない、秋のことだった。

わたしはあいかわらずクラス中から無視などのいじめを受けていたのだったが、学校帰りに突然、他のクラスの男子2人に呼び止められたのだった。

「おまえエンコーやってるんだってな、ちょっと来いよ」

と、なかば強引に学校の屋上にと連れて行かれると男子はわたしにフェラチオをするように命令した。

当然、セックスすらしたことのないわたしだったから、フェラチオという行為を知り得ず、拒んだのだったが、わたしが拒否をすると男子はわたしをはがい締めにすると、強引に胸を揉んだり、スカートの中に手を入れ、下着をずり下ろすなどして、わたしをおもちゃにしたあげく、最後は男子2人にかわるがわる強姦されてしまった。

男子たちがわたしの膣から血が出ていることに気付くと

「なんだ、やっぱりうわさだったか、まっいいや」

と、開き直る始末だった。

あの時、処女を失う痛みというものは不思議となかった。

むしろ、男子たちによって強姦される恐怖が強くてわたしは抵抗すらできなかったのかもしれない。

強姦されている最中、ただ恐怖だけが頭の中を駆け巡っていたから、セックスという行為はなぜか記憶に残っていない。

さいわいにも男子たちがコンドームを使用していたので後に妊娠することはなかったのだったが、わたしはあの日を境に学校に行くことを辞めてしまった。
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