彼女が愛した温もり


『いや、あのね
フルネームをね‥』

『あ、あぁ
なるほどな』

『紙に漢字で書いてよ』

『わかった』

そう言って紙に字を書き始めたコーキ

もう今日を逃したら聞けない

私ね、明日
帰るの

だから、今日のうちに名前だけでも聞いておきたい

そう思った


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