彼女が愛した温もり


『寂しいね‥』

万里子は小さく呟いた

『え?』

『カレンにとって私は何だった?』

『そんな‥
友達だよ』

『友達って辛い事も話し合えないものなのかな…
私、昔から周りより派手で友達なんて呼べる子いなくて
嬉しかったカレンと友達になった時‥』

『万里子‥』

きっと、みんな
少なからず孤独を抱えて生きている

誰にも言えないような小さな孤独も
いつしか大きな孤独へと変わってしまう

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