彼がくれたもの

「今日はあんまし喋れなかったな、
 ま、アツシさん達も後半のクラスだし、
 学校でいくらでも会えるからなぁー」

「え!?学校でも会えるの!?」

やけにうれしそうなヒナ

「おう、明日学校でって言ってたろ?って
 まさか、ヒナ、アツシさんに一目惚れ!?」

顔が赤くなるヒナ

「やっぱりそうなんだ!」

「ち、違うよ!」

「本当かぁ?」

ニヤニヤ笑いながらヒナの顔をみるリョウ

「アツシさんじゃないの!タ、タイチさんなの!」

「タイチさんかぁ・・・」

ためらいながら言うジュン

「え?何その言い方! タイチさん彼女いるの?」

「違うけど、最近彼女と別れたんだって!
 向こうの浮気が原因で・・・だから、」

「タイチさんはまだその人のこと想ってるかも知れないってこと?」

「あ、あぁ・・・」

「大丈夫!私、こんなにビビッときたことないもん!
 だから、頑張ってみる!」

「そう、頑張ってねヒナ!あたし、応援してるから!」

「ありがと!!」
< 11 / 26 >

この作品をシェア

pagetop