彼がくれたもの
―入学式―
今日は、高校の入学式
新しいスカートをひざ上まで上げて
髪の毛を整えて、メイクして、はりきって
家を出た。
「あ!ユナ〜!おはよっ!早くいこーよー」
「おはよーユウ。うん!いこ!」
彼女は山岸ユウ
ショートカットの明るい茶色の髪が
よく似合うかわいい女の子
ユウとは小学校の頃からの親友だ。
「今日から高校生かぁー、なんか緊張するね!ユナ」
「そうだね、新しい友達いっぱーいつくらなきゃ!」
「うん!それにかっこいー彼氏も見つけないと!」
「そーだね〜」
私達には中学の頃付き合っていた彼氏がいたけど、
日がたつにつれて愛情がうすくなってしまったから
違う高校行くのが決まったとき、二人とも別れた。
そして、慣れない道を進んだ。