G i f t ~ギフト~
「おい!!そこのバカ。続きがやりたきゃ帰ってやれ!!こっちには思春期の子供が居るんだぞ!!」


マーシがおしぼりをタケルに投げつけて言った。


そう言えば、そうだった!!


風花は寝ちゃってるからいいけど。じっくり見てるお子様1名。翼君。


一応夏花が翼の目を手で隠してたけど、何をしてるか翼でも分かるよね?


「わり~。酒で勢いついちゃったよ」


なははっって笑ってるタケル。


おいおい。


聖香が何食わぬ顔で私達の元へ向かってきた。


「マーシ。ごめんね?」


可愛く謝ってる聖香だけど、顔には涙の後があった。


感激する事をタケルに言われたのか・・・酷い事を言われたのか・・・って後者はありえないか。


だってキ・・・キスしてたもんね/////


それがキッカケは分んないけど、マーシと夏花と子供達は帰って行きました。


「聖香。後で事情聴取ね」と夏花は言って店を出た。


『で?で?で?』


聖香を覗き込んでタケルとの仲を詰め寄る私。


「・・・キモイ。離れろ!吹雪」


『きゃんっ。おじえろ~~』


私の顔に聖香が手を覆って押し返す。


当のタケルはカウンターの中で何かを作ってる様でシェイカーを振ってた。


「別に・・・報告する様な事ないって」


『あ??あんな濃厚なシーン見せ付けておいて??』


「ぶっ。あ、アンタに言われたくないよ!!そっちこそどんだけ濃いシーン見せ付けたんだよ?」


飲んでた酒を少し噴出して、おしぼりで口を拭きながら焦焦せてる聖香。


『う”・・・それは、うちの意志とちゃうもん!!』

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