G i f t ～ギフト～

女神様ねぇ･･･


今年の初め頃にも今みたいにいきなりココに連れて来られた。


1度は好きな人と来たいと思ってた場所。


そんな話を彼にしたわけじゃなかったのに、ココに来た彼。


そんなこの場所に女神像があって･･･そこで前回来た時は彼に、


「もう、離さないよ」って言われた。


『いつもいつも･･･いきなり過ぎなんだって』


「今日は･･･2人だけじゃないけどね」


彼は助手席に座る私の隣に止まってる車を指差した。


指された方をを見ると、


『な･･･何？？』


隣の車にはヤッシーと美波。


ニヤニヤ笑いながら私を見てた。


･･･ってか、彼が私に･･･あんな事してるのをこいつ等は目を逆三角形にしながら見てたとか？


『ったく･･･ふざけんなよ』


「皆で幸せ拝もうぜ？」


彼を無視して車を降りて隣の車に声掛けた。


すると、後部座席のドアが開いて、


「待ちくたびれた」


疲れた様に出てきた聖香。


とタケル。


『へ？アンタ等も居たわけ？』