G i f t ~ギフト~
いくら問いかけても・・・所詮死人に口なし。
分かってる事だけど答えが聞きたい・・・。
『やべ・・・。樹がそろそろ動き出す時間かもな・・・もう帰るわ。次来る時はちゃんと花持ってくるな』
気付くともう夕暮れ。
さすがに墓地に1人でこのシチュエーションはありえない・・・。
霊感があるほうじゃないけど、やっぱり幽霊って存在は怖い。
『兄貴』の煙草を持ち、帰ろうと再び来た道を砂利を鳴らして戻る。
ドンッーーーー
『すいません』
俯いて歩いてたら誰かにぶつかった感触があったので謝った。
返答が無いので前を向くと・・・誰も居ない。
『あれ・・・?気のせいか?』
再び歩き出そうと足を前に出した瞬間誰かに肩を掴まれた様に動けなかった。
その時。煙草の匂いと懐かしい声が私を包んだ。
(大丈夫。お前は大丈夫だ。お前らしく気張って行けよ。何にも負けんな)
『兄貴』の声。懐かしい『兄貴』の声。
力が抜けて勢いで膝を付いて崩れた。
『ははっ・・・ちゃんと話、聞いてたんか?』
涙が溢れて、背後の『兄貴』が眠る墓地に目をやると『兄貴』が親指立てて笑ってる姿が見えた様な気がした。
分かってる事だけど答えが聞きたい・・・。
『やべ・・・。樹がそろそろ動き出す時間かもな・・・もう帰るわ。次来る時はちゃんと花持ってくるな』
気付くともう夕暮れ。
さすがに墓地に1人でこのシチュエーションはありえない・・・。
霊感があるほうじゃないけど、やっぱり幽霊って存在は怖い。
『兄貴』の煙草を持ち、帰ろうと再び来た道を砂利を鳴らして戻る。
ドンッーーーー
『すいません』
俯いて歩いてたら誰かにぶつかった感触があったので謝った。
返答が無いので前を向くと・・・誰も居ない。
『あれ・・・?気のせいか?』
再び歩き出そうと足を前に出した瞬間誰かに肩を掴まれた様に動けなかった。
その時。煙草の匂いと懐かしい声が私を包んだ。
(大丈夫。お前は大丈夫だ。お前らしく気張って行けよ。何にも負けんな)
『兄貴』の声。懐かしい『兄貴』の声。
力が抜けて勢いで膝を付いて崩れた。
『ははっ・・・ちゃんと話、聞いてたんか?』
涙が溢れて、背後の『兄貴』が眠る墓地に目をやると『兄貴』が親指立てて笑ってる姿が見えた様な気がした。