G i f t ～ギフト～
仕舞いには･･･彼の胸元を掴んで『アンタの愛情は、同情か？』と聞いてしまった私。


（さすがに、今の言葉はまずかったな･･･）


反省しつつ彼から離れて『わりー』と謝った瞬間。


ピンポーン－－－と彼の部屋のチャイムが鳴った。


「俺、出るから」と彼は玄関に向かいドアを開けた。


（あーーー！！なんでいつもこうなっちゃうんだろ･･･）


短気な自分を責め、彼は悪くないのに彼にも当たった事をしばし反省。


玄関を覗いてみると見慣れた人が立っていた。


彼の隣の住人の『佐伯さん』


眼鏡を掛けてて独身な佐伯さんはよく、私たちの喧嘩の仲裁に部屋を訪れる。


そんな佐伯さんを見たので私も玄関へ足を運んだ。


『すいません･･･。また煩かったですか？』と申し訳なさそうに謝る私。


「これから気をつけますから･･･」なんて彼も佐伯さんに申し訳なさそうにしてる。


「いやいや。いいんだけど。喧嘩するほど仲良いって言うし。殴り合いになる前に止めておこうかなって思ったからね。ちゃんと仲直りしなね？それじゃ俺は失礼するね」


佐伯さんは彼の部屋のドアを強制的に閉めて会話を終わらせました。


（また、隣に迷惑かけたなぁ･･･反省っと）


彼と顔を見合わせ何故か笑みがこぼれた私達。


「ははっ。仲直りしようか？」と微笑む彼。


『あははっ。そうだね』と私も笑みを返し仲直りのキス。




【ROUND1】終了





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