G i f t ~ギフト~
私は彼が好き。
16歳で気付いた彼への恋心。
10年、お互いの記憶は無いけれど私の中で彼の存在がまったくもって消えた事は無かった。
そりゃ・・・誰かに恋すれば、一瞬は消えたかもしれないけど・・・。
でも、結局恋した相手に彼を重ねるの。
彼ならこうする。彼ならこう言ってくれたって・・・。
お互い突っ張ってて、特に私は素直になれなくて・・・。
それでも時たま私が彼に云う『好き』って言葉で彼は満足してくれてた。
濃い時間が長かったのか、居るのが当たり前になってるのか。
最近は喧嘩ばかり。
仕舞いには『彼の愛情が同情』だなんて。
ほんと、さいてーな私。
「ねぇ・・・聞いてる?」
気付けば2人並んでソファに座ってたりして・・・。
『ん?何だっけ?』
完全に1人の世界に入ってて彼の話を聞いてなかった私。
「だから~。病院」
いつの間にかテーブルの上にはカップが2つ。
しかも私のカップにはかさましされてる。
さっき半分ぐらい減ってたコーヒーは一杯になってた。
自分のカップに手を伸ばし『ん---・・・。来年じゃダメ?』と返答してみる。
16歳で気付いた彼への恋心。
10年、お互いの記憶は無いけれど私の中で彼の存在がまったくもって消えた事は無かった。
そりゃ・・・誰かに恋すれば、一瞬は消えたかもしれないけど・・・。
でも、結局恋した相手に彼を重ねるの。
彼ならこうする。彼ならこう言ってくれたって・・・。
お互い突っ張ってて、特に私は素直になれなくて・・・。
それでも時たま私が彼に云う『好き』って言葉で彼は満足してくれてた。
濃い時間が長かったのか、居るのが当たり前になってるのか。
最近は喧嘩ばかり。
仕舞いには『彼の愛情が同情』だなんて。
ほんと、さいてーな私。
「ねぇ・・・聞いてる?」
気付けば2人並んでソファに座ってたりして・・・。
『ん?何だっけ?』
完全に1人の世界に入ってて彼の話を聞いてなかった私。
「だから~。病院」
いつの間にかテーブルの上にはカップが2つ。
しかも私のカップにはかさましされてる。
さっき半分ぐらい減ってたコーヒーは一杯になってた。
自分のカップに手を伸ばし『ん---・・・。来年じゃダメ?』と返答してみる。