G i f t ~ギフト~
彼は煙草を灰皿に押し潰し携帯をパタンッと閉じて私の元へ戻って来た。
「ごめんね」
『まぁいいけど。電話すれば早いのに・・・またメール来るんじゃない?』
ブーッ・ブーッ・・・
(はぁ・・・やっぱり。今日は帰るかぁ)
『・・・。うち、帰るよ』
彼の右肩の【亜蝶】を軽く撫でて、乱れた服を直しながら鞄を手に部屋を出ようと玄関に向かう私。
「悪かった。帰るなんて言うなよ・・・」
彼は私を追うように着いて来て後ろから抱き締める。
「ほんとごめん」
『さっきからごめん。ごめん。どうして謝るの?やましい事してるから?謝るくらいなら一緒に居ないでよ』
こんな事。言いたくなかった。
醜い女になんてなりたくなかった。
私が思ってる事は所詮奇麗事。
私の奥底では彼を独占したくてしょうがないんだ。
反論しない彼に余計苛ついた。
いつもなら「信じてないの?」って「俺を信じろよ!」って言うのに。
図星だから?何も言えないの?
私の腰に絡まってる彼の手を解き何も言わず彼の部屋を出た。
【ROUND2】終了
「ごめんね」
『まぁいいけど。電話すれば早いのに・・・またメール来るんじゃない?』
ブーッ・ブーッ・・・
(はぁ・・・やっぱり。今日は帰るかぁ)
『・・・。うち、帰るよ』
彼の右肩の【亜蝶】を軽く撫でて、乱れた服を直しながら鞄を手に部屋を出ようと玄関に向かう私。
「悪かった。帰るなんて言うなよ・・・」
彼は私を追うように着いて来て後ろから抱き締める。
「ほんとごめん」
『さっきからごめん。ごめん。どうして謝るの?やましい事してるから?謝るくらいなら一緒に居ないでよ』
こんな事。言いたくなかった。
醜い女になんてなりたくなかった。
私が思ってる事は所詮奇麗事。
私の奥底では彼を独占したくてしょうがないんだ。
反論しない彼に余計苛ついた。
いつもなら「信じてないの?」って「俺を信じろよ!」って言うのに。
図星だから?何も言えないの?
私の腰に絡まってる彼の手を解き何も言わず彼の部屋を出た。
【ROUND2】終了