G i f t ～ギフト～
私は彼から『愛情』という深くて濃くて眩しいGiftを送って貰った。


そして形じゃ現せない物を形にして『リング』も貰った。


彼はどんな気持ちでこのリングを選んでたのかなぁ･･･。



『ねぇねぇ･･･。コレ覚えてる？』


彼の部屋でソファに2人で腰掛けて私は自分の頬の脇に手の平を裏返して彼にリングを見せる。


「覚えてる。こないだのデートの時からしてるよな？ってか･･･まだ持ってたんだ」


私の手を取りリングに触れながら彼は爽やかに笑った。


『ってかさ･･･ありえない！！どうして無理して買ったの？』


「は？？」と言われてる意味が分からない様で首を傾げて疑問系で投げかけてくる彼。


『知ってるんだよ。コレが本物のダイヤでいくらするのか』


「ははっ。だって俺にしたらその指輪は婚約指輪みたいなもんだったからな」とサラッと言う彼。


『へ？？婚約？』私も話が分からず首を傾げて彼に投げ返す。


「そ。お前が高校卒業したら、結婚しようって思ってたから」と照れながら話す彼。


彼がそんな事を考えてたなんて私は全然知らなかった。


自分の事ばっかりで･･･


私は彼が大好きだったからあの時別れを選んだのに･･･。


もし･･･私がもっと大人だったら別れずに済んだのかなぁ？


違う彼との人生があったのかなぁ？


答えはすべて済んでから私の元へやってくる･･･。


時間を掛けて、忘れた頃に私の記憶に埋め込まれる。



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