G i f t ~ギフト~
【PM7:45】
今から飛ばして向かっても彼の会社まで30分。
彼女が指定した時刻には間に合わない。
でも・・・確かめたい。
汗ばむ手でハンドルを握り締めただ先の道を見据えて前へ前へ急いだ。
信号に捕まる度胸騒ぎがして。『あとちょっと。あとちょっとだから』って自分に言い聞かせて。
何度も最悪な光景を想像した。
もしかしたら・・・遊ばれてるのは私なのかもって。
彼の本気は鈴原吹雪じゃなくて結城吹雪かもしれないって・・・。
吐き出したくなる感情を必死に抑えて飲み込んだ。
【PM8:20】
彼の会社の駐車場に着き、彼の車が止まってる事に落胆した。
「今日は残業だから会えないかもしれない」
彼との電話のやり取りを思い出す。
もし・・・彼女と2人だったら、そういう事だよね?
進みたくないと思う感情とは裏腹に私の足は彼の会社の事務所の前。
明かりが漏れてる事で確実に彼は中に居る。
事務所の扉が凄く重く感じた。
ゆっくり扉を開け片目だけで中を覗いて見る私。
(あれ?居ないっぽい・・・。奥?ヤバイなぁ・・・最中だったら)
ワークデスクが5つぐらい置いてあり、その奥に応接室がある。
怒りもあったけど、自分が探偵になったような妙なワクワク感が入り混じって不思議な感覚だった。
(さて・・・探偵吹雪。証拠を見つけに行って参ります!)
今から飛ばして向かっても彼の会社まで30分。
彼女が指定した時刻には間に合わない。
でも・・・確かめたい。
汗ばむ手でハンドルを握り締めただ先の道を見据えて前へ前へ急いだ。
信号に捕まる度胸騒ぎがして。『あとちょっと。あとちょっとだから』って自分に言い聞かせて。
何度も最悪な光景を想像した。
もしかしたら・・・遊ばれてるのは私なのかもって。
彼の本気は鈴原吹雪じゃなくて結城吹雪かもしれないって・・・。
吐き出したくなる感情を必死に抑えて飲み込んだ。
【PM8:20】
彼の会社の駐車場に着き、彼の車が止まってる事に落胆した。
「今日は残業だから会えないかもしれない」
彼との電話のやり取りを思い出す。
もし・・・彼女と2人だったら、そういう事だよね?
進みたくないと思う感情とは裏腹に私の足は彼の会社の事務所の前。
明かりが漏れてる事で確実に彼は中に居る。
事務所の扉が凄く重く感じた。
ゆっくり扉を開け片目だけで中を覗いて見る私。
(あれ?居ないっぽい・・・。奥?ヤバイなぁ・・・最中だったら)
ワークデスクが5つぐらい置いてあり、その奥に応接室がある。
怒りもあったけど、自分が探偵になったような妙なワクワク感が入り混じって不思議な感覚だった。
(さて・・・探偵吹雪。証拠を見つけに行って参ります!)