G i f t ~ギフト~
いきなり辺りは暗闇に包まれてちょっとビクッとなる私。


彼の会社の電気がパッと消えた。


暗闇から人影が見えてちょっぴりビビリな私。


「うぁ!びっくりした~。なんで居んの?」


『ははっ。仕事お疲れ~。会いたくて来ちゃった』


知らない振りをしようとして可愛く言ってみる。


「中入れば良かったのに~。吹雪、おいで」


彼は両手を出して私を呼んだから今日は素直に彼に埋まる私。


「何?冷えてんじゃん?どんだけ外に居たの?」


私の頬に両手を乗せて言う彼。


温かい彼の手。安心するぬくもり。


『春人~。大好きだよ。大好き!』私は彼を強く抱き締めて言ったの。


「何~~?いつもは言ってくれないのに。どうしたの?」不思議そうに聞いてくる彼だけど『今は言いたいの。大好きって言いたいの』ってそれしか言わない私。


「そっかぁ~。じゃ。聞けなかった分、一杯今聞いておこっと」って彼は言って私をキツク抱き締めてくれた。


好きで。大好きで。愛しくて。


少しでも疑ってごめんね。


信じてたのに信じてなくてごめんね。


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