G i f t ~ギフト~
「吹雪ちゃ~ん。ちょっと台所来て~~」


『はいよ~』


彼のお母さんに呼ばれ台所に向かった私。


『どうした?』


「お酒。飲む?お茶がいい?」


冷蔵庫の中を覗き込んで話すお母さん。


『ん・・・車だしお茶でいいよ?』


「え・・・。泊まらないの?」


寂しそうに私を見るお母さん。


か・・・可愛い。お母さん可愛いよ~。


『迷惑しょ?春人も明日から仕事でしょ?帰ったほうが』


「いやーー。泊まってて!!」


私の両肩を掴んで目を潤ませるお母さん・・・。


まぁ・・・久し振りだしご好意に甘える?


『分かったよ。春人に聞いてみるから』


私の答えを聞いて顔色がパッと明るくなるお母さん。


「あんな息子はほっとけばいい!おばさんは吹雪ちゃんと居たいの!」


今度は手を握られブンブン振ってます。お母さん・・・。


『あはは。じゃ飲むよ。なんか手伝おか?』


「んや。座って飲んどき!決めるものあんでしょ?おばさんが用意しとくから」


おやおや・・・スキップしながら回ってるよ(笑)


昔から彼のお母さんと仲良い私。


10代の頃は毎日の様に彼の家に居座ってたしな。


彼の家庭も娘が居なくて私を娘の様に可愛がってくれてる。


ありがたいねぇ。
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