G i f t ~ギフト~
何本か缶ビールを片手に皆の元に戻った。


『で。話途中になったけど何やるの?』


彼の隣に腰掛、ビールをテーブルの真ん中に置いた。


「いつもの女4人で・・・A○B48の・・・会いたかった」


A○B48??


あのオタクが好きなアイドルグループですか???


『普通に無理じゃね?何考えてんの」


冷めた様に言う私。


「ってか・・・提案は春人だかんね!!うちらに文句言わないでよ」


少々興奮気味に話す夏花。


「しかも~~制服着てね」


ニヤニヤしながら脇から入ってくるタケル。


制服?女子高生の制服??


いやいや・・・歳を考えたら普通無理でしょ?


缶ビールを1本取りタブを開け喉が鳴る様に飲み干す。


『ふぅ~。ってかさ~。うちに恥をさらせって言うんかい?』


「曲ちゃんと聴いた事ある?俺にとって、是非吹雪に歌ってもらいたい曲なんすけど」


彼もテーブルの上のビールに手を伸ばしながら私に問いかける。


『はぁ?アンタはただ制服着せたいだけでしょ?変態め!!』


「う”・・・違うし。取り合えずお前等の出し物決定な!」


「まぁ。やれば楽しいって!やろうよ吹雪!」


意外と乗り気ですか聖香さん?


『ん・・・どうせ今回もタケルの店でしょ?』


「そ。貸切予約しといたから」


タケルもビールに手を伸ばして言った。


『分かった・・・やるからには徹底的に完璧にやるよ?』


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