G i f t ~ギフト~
「吹雪。うちら帰るよ~~」


夏花が帰ると風花と翼を迎えに伸也の部屋に来る。


『そか。風花寝ちゃったよ』


「だね~。遊んでくれてありがとね!」


夏花は風花を抱き上げて優しく風花の頭を撫でた。


母親の顔をしてる夏花。


凄く綺麗な顔してた。


夏花が帰るのをキッカケに他の連中も帰る事に。


『皆気をつけてね~~』


玄関まで皆をお見送り。


「明日の夜から練習するから!後で連絡するね」


聖香に言われて忘れてた忘年会を思い出した。


『そっか。分かった』


「じゃね~」


「ばいばい~~」


『気をつけてよ~~』



バタンッ


皆が出て行った玄関。


扉が閉まる音だけ大きく響いた。


あれだけ居たリビングには彼とお母さんと私。


なんだか寂しいね。


賑やかさが消えたと言うか・・・


「吹雪ちゃぁ~~ん飲むよ?ってか飲めぇ~~!!」


と、思いきや・・・お母さん顔を赤くして酔ってる?


『飲みすぎじゃね?春人、お母さん大丈夫?』


「さぁ?」


< 86 / 161 >

この作品をシェア

pagetop