SunFlower―恋の花が咲くまでー
「どうせ、そんなに食べ切れないでしょ?売りにいくのよ!」
「え?」
う、売りに!?
「だーかーら、それだけ人気のあるパンなら他に欲しい奴いるでしょ?ましてやあんたが5個も買ったから買えなかったのもいるだろうし」
…な、なるほどね。
でもそれってあり?
「りっちゃん!頭良い天才!それで、俺も金欠から解放されるし、みんなも幸せになれるってわけだ!」
目を輝かせながら龍君が言った。
何か違う気がするのはあたしだけ…?
「分かったら、とっとと行くわよ!」
「はいは~い♪じゃあちょっくら行ってくんね~♪」
そう言い、手を振りながらりっちゃんの後について教室を出て行った。