【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「…………」


「ねーなにがあったの?話聞くから話してごらん?」



お姉ちゃんはあたしをまっすぐに見つめる。





「……なんでもないよ」

「なんでもなくないでしょ。……アンタ、爽真のことで悩んでるんでしょ?」


「……え?」



なんで分かったの?







「図星ね」


「ち、違うもん」


「アンタ、あたしにウソつこうとしてもムダだからね」



お姉ちゃんの低くて優しい声が聞こえた。





「…………」


「アンタが考えてることなんてすぐに分かるわよ。あたしはアンタのお姉ちゃんなんだから」



お姉ちゃんはあたしをジッと見据えてそう言った






「…………」


「何があったか知らないけど、一人で悩んでたってなんの解決にもならないんだからね」



お姉ちゃんはそう言うと、あたしの隣りに座った


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