【完結】不良彼氏の甘い誘惑
あたしはお姉ちゃんをジッと見つめた。





「亜季……」


「……どうしたらいいか分からないよ」



あたしはお姉ちゃんの肩に顔を埋めた。







「亜季……」


「爽真君なんか、嫌いなハズなのに……」


「亜季?……それは、自分で見つけなきゃ意味がないよ」



お姉ちゃんはそう呟いた




「……え?」


「そう思うのはなんでなのか、自分で見つけるべきだよ」



お姉ちゃんはあたしをジッと見据えた。







「…………」


「じゃなきゃ、意味がない」


「…………」


「それは自分で見つけてこそ、本当に得られるものだから」


「本当に……得られるもの?」


「そっ、だからそれは自分で見つけなきゃダメだよ」



お姉ちゃんはそう言うと、ニコッと微笑み部屋を出て行った。



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