【完結】不良彼氏の甘い誘惑
「あの……」


「…………」



俺に視線を向けた亜季は、おもむろに口を開いた




「あたし……」


「…………」





絶対フラれるかもしれない。


……そう思っていた。







「爽真君が、本気であたしのことを好きだって言うなら……」


「…………」



ダメだ。……やっぱ聞きたくねー。






「付き合ってもいいかなって……思ってる」


「……え?」





亜季?


今、なんて言った?







「だから……もし爽真君が本気であたしのことを好きなら、付き合ってもいいかなって思ってる」

亜季はそう言うと、アスファルトに座り込んだ。




「え?……マジで?」


俺は亜季に駆け寄ると、そう呟いた。



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